ドイツ・レストランFumi(ダイデスハイム)元スタッフ被害者の実録記

※ タイトル背景画像:社長自らが一方的に自宅まで押しかけ、ドア外側に張り付けた「不当解雇通知」。弁護士を通じて解雇制限訴訟に踏み切り、不当解雇撤回を勝ち取った。

カテゴリ: 不定期更新こぼれ話

(※ 以下、下書き作成は2021年11月、公開は2022年1月末)

実はというか、特に極秘でもなく、その後も毎年秋にダイデスハイムを再訪している。
その理由は、お世話になった人々に、ご挨拶がてら成長した子供たちを見てほしい思いと、
この地のお気に入りのワインを仕入れたい思いからである。

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もはや我が家の定宿となったFerienwohnung(民宿)からの眺め。
連泊するなら、ホテルよりもキッチン付きの民宿がお勧め。


しかしながら、流石は人口3,000人の狭い町。

そもそも、
その昔、我々が居住していたヨーゼフ・ビファーの社員寮のご近所にも、
うちの子が通っていた町内で2つしかない幼稚園の一方に勤める先生のご実家がある。
また、我々がお世話になった大家さんの家の元の持ち主の同級生がご近所にいたり、
お世話になった某ご主人のご実家がすぐ裏手にあって、昔のいきさつを把握していたり、
上記の民宿のオーナーさんも、町内のあらゆる人と繋がりがあるのには改めて驚かされた。
そのため、某醸造家が辞職した表向きの理由は怪我であったとか
新しくやってきた日本人は就労許可が下りていないのに裏でフライング就労しているとか
(えええっ、それ、ガチでやばいっしょ、誰がって、シャチョーが、会社が・・・)
あらゆる情報、噂話が、この町を再訪する度に嫌でも耳に入ってくるのである(笑)

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町の中心部、教会周辺。

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写真正面のカフェ&ホテルは、町の中心にありながら朝食付では一番リーズナブルな宿。
フロントの人も感じが良く、この地ならではのお土産も売られている。

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ワイン蔵も隣接するメインストリート。

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お勧めのワイン蔵というのは人の好みによっても異なるだろうけれど、
一つ言えるのは、扉を叩いたときに出迎えてくれる人のお人柄も重要な要素である。

この写真のすぐ手前に入口がある Mehling というワイン蔵は、
女将さんのお人柄、ワインの味、そしてボトルのラベルのデザインなど、
総合的にとても好感の持てるワイン蔵である。

そして、この写真の通りの突き当り左手に位置する
Von Winning は、私個人的には一番のお勧めである。
試飲もできて、子供たちにも醸造所ならではの体験式クイズを面白く提供してくれる。
ワインの味もさることながら、ラベルのデザインも素敵で、何より雰囲気が落ち着く。

このように、毎年ここのワインを買いに来たいと思えるような
いくつかのワイン蔵を知ることができたのは、とてもラッキーなことである。


そもそも、
人間というのは、
嫌な想い出は徐々に記憶から消えていき、
楽しかったことしか記憶に残らなくなる生き物らしいが、
既に我々のなかでは、
ヨーゼフ・ビファー?
公式HPの片仮名表記ではヨゼフ・ビファー?だかジョセフ・ビッファルだか知らないが、
ドイツ初年度に在籍したJosef Biffarという会社とそのシャチョーは
もはや伝説の笑い者と化していて、
事ある毎にネタになっているので、
トラウマどころではなく、むしろストレス発散になっているくらいである。

世の中には、
前職で辛い目に遭った、
パワハラを受けた、挙句うつ病になった、という人たちが大勢いて、
前職場がある地域を訪れるだけで吐き気や動悸がしてくる、という人もいるようだが、
どうか、
我々のように、とは言わないが、
自分が被った理不尽さと、経営者(と、自称・経営側の人間)の悪事を、
毅然とした態度で公開して、
そんな過去もあったね、と、
周囲と一緒に笑いのネタにするくらい、
トラウマを完全払拭+αできるくらい、
大いにボコボコにしてやってほしいと願うばかりである。


2021年 秋
ブログ管理人

※2020年3月8日追記:

 以下、投稿記事は、2019年8月、当ブログの他記事に併せて、一気に書き上げたものの一つである。

 このブログでは、書きたいこと、書くべきことと共に、それまで心の中にずっとあった憤りとわだかまりもすべて吐き出し、気が済むまで書ききったと思っていた。
 それらを一連の読み物として一応まとめて完結させ、インターネット上に公表したため、実のところ私自身は「あー、スッキリした!」という気分であり、心境的にも過去との決別はついていた。
 ただ、この「こぼれ話」カテゴリーに分類したエピソードは本編とは直接関連がないため、下書きのまま放置してあるものがいくつかある。
 当ブログ開設以来、現在(2020年3月)にわたって、コメントやメッセージで予想以上の反響をいただいていることから、今後も気が向いたときに公開していこうと思う。

以上

――――――――――――――


 家族で海外移住を目指す日本人は、若くても30代前後か、それ以上の年齢であろう。
 それゆえ、その親御さんともなれば、若くても60代前後、あるいは80代前後の方もいらっしゃるかもしれない。

 親というものは、子どもが何歳になろうと死ぬまで親、否、死んでも親なのであり、子に対する愛情はいつまでも薄れないのであろう。
 それは、自分が親になってみて初めて、少しずつ解るようになってきた親心というものである。
 まして、たとえ我が子が結婚して、物理的にも経済的にも独立したとしても、日本を離れて遠い外国へ移住すると聞けば、心配しない親はいないだろうと思う。
親心
 筆者のみならず、多くの海外移住組の日本人の親御さん方は、子どもや孫のために、日本から様々な物資を送ってくれる。
 その小包のなかには、「普段お世話になっている社長さんへ」ということで、地元の名産品が同封されていたりもする。
 これは、決して「社長のために」ではなく、あくまでも、「どうか、私の子をよろしく。親とて、日本にいる身では我が子に何かあっても何もできないので、どうか私の子をくれぐれもよろしくお願いします」という、日本にいる親が、遠く離れた地にいる我が子を心配しての、せめてもの親心なのだ。


 筆者は、当ブログで報告した内容を、日本にいる親には一切話していなかった。
 事情をまったく知らなかった親は、「同じ日本人で、ドイツで出産経験もあって、きっと色々と世話になっているであろう社長さんに」ということで、地元の海苔なんかを小包に同封してくれたこともあったが、その当時、既に社長との関係は完全に修復不可能な状態にあり、この海苔が社長の手元へいくことはなかった。

 また、我が家を含めて、予期せずしてJosef Biffarを退社することになった家族連れの元スタッフは複数いるが、なかには、社長の故意によるあまりの状況急展開にまとまった資金の調達が間に合わず、日本の親御さんにお願いして送金してもらったという人もいた。
 親御さんが、自身の老後のためにと貯めてきた大切なお金だったであろうことは、誰よりもご当人が一番よくわかっていたことだろうし、この歳になって、年金暮らしの老いた親からお金を借りることがどんなに辛かったかは想像に難くない。
 同時に、ただでさえ日本から遠く離れた地にいる我が子とその家族を常に気にかけていたであろう親御さんが、まさか我が子がそんな逼迫した状況に陥っていたと知って、また、それが社長の故意による仕打ちだと知って、どんな気持ちだっただろう。
 しかし、それでも「ドイツに残って何とか頑張る」という選択をした我が子を信じ、寄り添い応援してくれるのが、親というものだ。


 その親が、
 「この世の中は因果応報」と言うのだから、そう信じることにしよう。

※ 2020年2月11日追記:
(以下の記事は、『個別の記事を作るまでもないエピソード箇条書き_その1』と同時に作成したものであるが、下書きのまま長らく放置状態であった。そもそも管理人も当ブログの存在を忘れていた。当ブログに対し、数多くの反響があることから、この機会に記事を一つ更新しようと思う。なお、以下の記事にある「古参の幹部:仮称A」が、2020年2月現在もJosef Biffarに在籍するのか否かについては不明であることをご承知置き願いたい。)

 
個別に記事を作るほどの事件ではないが、Josef Biffarの会社組織と社長らの性格や内情をよく表すエピソードは、枚挙に暇がない。
 ここでは、何回かに分けて、そのエピソードを紹介することにする。
 (ただし、ほとんどすべてのエピソードは物証等が無いため、あくまでも個々人の証言を元にして構成している。)


その1_社長の性格編 はコチラから


その2_古参の幹部編

 Josef Biffarには社長に負けず劣らず管理能力に難がある古参の幹部スタッフ(ここでは仮称Aとする)が一人いる。ここでは、その人物にまつわるエピソードを紹介する。
 それを紹介するのは、Josef Biffarという会社とその社長は、このようにまったく信頼するに足り得ない人物を幹部に据えている会社組織だということを紹介するためである。



● ドイツでは3~6ヵ月の試用期間を設けるのが一般的であり、その間は、雇用者・被雇用者ともに、告知なしの解雇、退職が可能となる。
 Aはことあるごとに「この試用期間中はいつでも解雇できるのだ」ということを繰り返し、さまざまな勤務上のプレッシャーをかけてくる人物である。但し、ドイツ人スタッフに対しては一切そういう態度を取らない。

● 新メニュー試作のための食材購入費用はキッチンスタッフの自腹(Aによる指示)。

● 社長以外で、唯一タイムカードの管理、事後操作が許されていたのがAである。彼は
自分が在宅で事務作業した時には、後から休日出勤したようにタイムカードを書き換える一方で、その他社員やアルバイトがやむなく早出したりシフト外勤務をしたりしても、それらは一切書き入れない

● 上記と関連して、PCエラーにより出退勤パネルが作動せず、やむなく出退勤時間を手書きで記録してAに手渡したことがあった。後日、Aは「入力しておきました」とはっきり言ったにもかかわらず、この分はPCに反映されていなかった。その事を本人に問い正すと「そんな事言ったかどうか覚えてません」との発言。※ このAの発言はICレコーダーで録音してある

チップは各月の総勤務時間に比例する。出退勤パネルを操作できるのは社長ともう一人Aだけである。なぜか一人だけチップが異様に多い人物がいた。

● 一見、大人しそうで気の弱そうな新人を執拗にいびる(但し、相手は日本人スタッフに限る)。それに対して我慢の限界を感じ、抗議も含めてAの日頃のいい加減振りやパフォーマンスの悪さを本人に強く指摘すると、今度は借りてきた猫のような態度に変わり、以降、Aが勝手に自作した変なあだ名をやめて「さん」付けで呼んでくるようになる。つまり、Aがやっていることはただの弱い者いじめ。この、Aによって勝手につけられた変なあだ名に不快感を抱いていた元従業員は少なくない。

社長がいない場では他スタッフに社長の悪口を言うが、社長が現れるや否や、ゴマすり媚売り超☆臨機応変フレキシブル。なお、Aが言う社長の悪口に同調したり、Aもいる場で社長への不平を発言したりして、その後、Aと対立したスタッフは、以後、Aによって社長にあることないことを言われまくる。

● 2017年年末当時のAの発言から、当時の料理長が、社長から翌年2月1日付けで「契約満了の上で更新なし」の通告をされることをAは事前に知っていた。それによって、料理長とご家族が4週間後に社宅から追い出されること、小学校や幼稚園に通っていたお子さんが突然転校や転園を余儀なくされる事態になることもAは知っていながら、最後まで傍観していた。最っ低!

 日本では、刑法38条3頁にこの条文がある。
 一般的には「法の不知はこれを許さず」と言われ、通常の解釈としては、

 「店内のコンセントで携帯を充電すると窃盗罪になるなんて知らなかった」
 「ゴミ捨て場にあった自転車を自分のものにすると横領罪になるなんて知らなかった」

 等、「そんな法律知らなかった」という「事実」は抗弁とは認められず、犯罪は犯罪、というものだ。


 さて、今回、法律家の知人より、刑法38条3頁の「意訳」をご教示いただいた。

 「隣の法律家は悪しき隣人」

 もっと言えば、

 「法律は、その抜け穴も含めて知っている者勝ち、知らない奴が悪い(敗者)

 という、やや強引な解釈ではあるが、現実は非情でありまさにその通りである。

 一般的にいって、日本社会にいる日本人は、道義と一体な形で「フェアプレイ」精神というものを考えがちであり、それが欧州の「契約社会」とは対照的に日本が「信用社会」といわれる所以でもある。
 
 残念ながら、諸外国において、この「日本の信用社会で長くやってきた日本人の性質」を故意に利用する日本人が少なからずいる。
 まして、法律の抜け穴を専ら私利私欲のために悪用したり、相手が現地語や法律に疎いのをいいことにして弄んだりするような人間に「フェア精神」を期待しても無駄である。
 そもそも、そんな人間は「良心の呵責」なんて概念自体を持ち合わせていない。


 日本でよく例に出されるのは、「連帯保証人」の意味を正確に理解していなかったにもかかわらず、求められるままに署名し捺印してしまった人の顛末である。

 「私が賠償するなんて説明は全然なかった!

 と、事後になって主張したところで、どうにもならない。


 似たような事例が、ドイツでも起こっている
 事前に、「実は自分だけ救命ボートがあって、いざ転覆となれば全て丸投げして真っ先に逃げる計画」について、ご親切に説明してくれることは絶対にない。

 「日本人同士だし、悪いことにはならないだろう」と、言われるがまま、流されるままに何らかの法的拘束力ある書類にサインしてしまえば、たとえ被害者の法律に対する無知・無防備さが故意に利用されたことが明らかだとしても、法廷に持ち込むことすらほぼ不可能である。
 ドイツでの具体例を少し挙げるなら、筆者に起こった「不当解雇通知張り付け事件」も、まさにこれが当てはまる。

 現実とは非情であり、良くも悪くも「法の不知は抗弁たり得ず」なのだ。

 
 

 但し、だからといって、

 「法律を知らない奴が悪い、知らない奴が負け、サインした本人の落ち度」

 という結論でこの記事は終わらない。


 人類史上すべての宗教において、
 そして、文化圏を問わず、すべての国に伝わる昔話の教訓において、

 こんなやり方をする人間は例外なく必ず報いを受ける。
  必ず、である。

「悪事千里を走る」
悪い行為は、瞬く間に噂が四方八方に広まっていく、という意味である。

まさにこの諺の通り、Josef Biffarと、その経営者の悪行は、もはやドイツ全土に知れ渡っていると言っても過言ではあるまい。
それもそのはず。
ただでさえ狭い、海外の日本人コミュニティ。少しでも変な噂が出ようものなら、その伝播はあっという間だ。
さらにその中で、飲食業界と言えば、人の入れ替わりが激しいのが世の常。
入れ替わりが激しい、すなわち人の移動が多いわけで、今日もいたるところで、「自分の前の職場は〇〇だった」「あの人が今度行くところは×××らしい」などの “情報交換” が絶えず行われている。

実際に、Josef Biffarはどれほど有名なのか。
具体例を挙げていこう。


● 70里先の弁護士も知る悪評

一連のJosef Biffarによる不当解雇、賃金未払い等の不正行為について、筆者は少なくとも3件の弁護士事務所に相談した。
一つは、まさに地元の弁護士事務所。
二つ目は、ダイデスハイムからは約30km離れたハイデルベルグに事務所を構える弁護士。
そして、三つ目は、ダイデスハイムから約270km離れたデュッセルドルフの弁護士事務所だ。

地元の弁護士は、
もはや説明が要らないほどJosef Biffarの悪評を知っていた

二つ目の弁護士は、訳あってJosef Biffarとその社長・徳岡史子の過去の行為の一部を知っていた人物である。
なぜ、知っているのか、その詳しい経緯をここでは記さないが、とにもかくにもハイデルベルグでもJosef Biffarの噂は広まっていたのである。

しかし
驚いたのは、三つ目のデュッセルドルフの弁護士事務所(以下、E弁)にも知られていたことである。
デュッセルドルフと言えば、欧州に限らず世界的にも有数の日本人街を擁する都市であり、日本語対応が可能な弁護士、翻訳士、医者、不動産屋、商社…などがある。
当初相談したE弁も、ドイツ国内に住む日本人なら一度は耳にしたことがあるであろう有名事務所であり、日本語で相談できるとのことで、かなりの遠方ながら連絡をとってみたのである。

筆者「〇〇〇、×××ということで、どうにかなりませんか」
E弁「わかりました、調査してみます。ところで、どちらにお住まいですか?」
筆者「ラインラント=プファルツ州のダイデスハイムです」
E弁「ダイデスハイム・・・?というと、もしかして、えーーっと名前なんでしたっけ・・・お勤め先はなんという会社ですか?」
筆者「Josef Biffar、レストランfumiです」
E弁「ああ、そう!Josef Biffarですね。知ってますよ
筆者「え!?知ってる?」
E弁「はい、以前もそちらに勤めていたという方が何人か相談に来られました。過去にも同じようなことで調べたことがあります。」

結果からいえば、筆者については、E弁に何かしら具体的な手続きを取ってもらうことはなかった。
しかし、誰かは知らないが、過去に筆者と同じく、Josef Biffarに賃金未払い等の違反行為を受けた複数の日本人が、同じように拠り所としてE弁に相談していたのだ。
このようにして、Josef Biffarの
賃金ピンハネ体質等は、実に約270km(≒70里)先まで、その名を轟かせていたのである。


● 転職先にも “元fumi” が

Josef Biffarの名前は、日本人が多く住むデュッセルドルフだけに限らず、遠くミュンヘンやベルリンにも知られているという。
これは、複数の人からの証言を元にしている。

すでにほかの記事でも紹介したように、同社はほぼ常に求人を出している。
理由は、人がすぐに辞める、定着しないからだ。
だから、その求人を見た、実際に応募した、という人と数多く出会うことがある。
面接した人で、
 「面接はしたが、対応が嫌な感じだったのでやめた」
 「社長と会って話をしたが、直観的に合わないと思った」
などといった人がいた。
また、応募はしなかったものの、
 「同僚らと求人を見て、よくない噂を耳にした」
 「残業手当として、金銭ではなく無理やり自社ワインを押し付けられて、誤魔化されるという話を聞いた」
などの証言もあった。

果てには、ダイデスハイムから約480km離れたベルリンで働いた経験のある人が、「ベルリンでも、あまり評判のよくない日本人経営のワイン蔵があるという噂は聞いた」とも話していた。
ベルリンよりもダイデスハイムに近いが、やはり大都市のミュンヘンでも、そうした噂は飛び交っていたという。
なぜ、それほどまでに噂が広まっているかと言えば、それは、Josef Biffarが毎年多くの人を採っては辞め、採っては辞めを繰り返しているからに他ならない。
だから、ドイツ国内で転職し、他の飲食店に採用された際、そこにたまたま “元fumi” の人間がいた、というパターンも幾度か聞いた話である。


● 町民に広がるウワサ

ここまで悪評が広まっている組織である。
当のダイデスハイム町内においても、それは留まるところを知らない。
筆者が入社するよりも数年前の話だが、元fumi従業員の日本人が突如社宅から追い出されて他都市へ移っていったというエピソードを、とあるご近所さんが教えてくれた。
なお、この証言をした人物は、当該の日本人といまだにSNSで繋がっており、かなり真実性の高い話であると思われる。
その後、筆者が渡独した直後の当時の料理長の件、そして我が家の件と続き、町内の幼稚園や小学校関係者の間でも悪評は広まっている。

そのほか、徳岡史子が先代のBiffar家からワイン蔵を買い取った際のウワサ、町内のワイン蔵が集う協同組合に入らないといったウワサ、従業員たちとの度重なるトラブルのウワサ…etc
などなど、Josef Biffarの悪い噂を知っている地元住民は相当数存在していた。


● 井戸端会議でも話題の的に

前述の弁護士の話にも出てきたが、ハイデルベルグという町がある
14世紀後半にドイツ最古の大学が設立された古都で、いまだに多くの学生が世界中から集う。
日本人居住者も多く、そのため、この町には日本
補習校もあるのだ。

その補習校でも、Josef Biffarの評判は届いており、ウワサ好きなお母さん方の中でも、ホットな話題の一つになっているという。
このハイデルベルグには、レストランfumiの支店があったが、この支店は2018年8月に予告なく突然閉鎖。
また、元従業員で子どもをこの補習校に通わせていた者もいたため、多くの補習校関係者が、その評判に関心を持っていた
ということだ。

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